中土佐町の防災
災害に備える
中土佐町に移住を考えている方は必ず考える災害時のこと。ここでは中土佐町で暮らすということは、どのような災害が考えられるのか?町の防災への取り組みや、実際に住んでいる私たちがどのように考えて暮らしているかを紹介します。
どんな災害が考えられる?
地震
津波
土砂災害
南海トラフ地震
近い将来(30年以内に70%の確率で)必ず起こると言われている南海トラフ地震では、最悪の場合、中土佐町のほぼ全域で震度6強、一部震度7の強い揺れと、最高で海抜22メートルにも及ぶ津波の被害が想定されています。また、一部の山間地域では土砂崩れも起こるとされています。2011年に発生し、多くの被害を及ぼした東日本大震災と同レベルの災害になる可能性も多くの研究機関から発信されています。
津波浸水予測時間図(最大クラスの津波の重ね合わせ結果)※高知県 ※クリックして拡大
台風
津波浸水予想図※高知県※クリックして拡大
豪雨浸水
台風や豪雨災害
高知県の台風は強烈です!特に都会や内陸から移住して来ると、その雨の量や風の強さに驚きます。激しい場合には家が揺れ、轟音で一睡もできなかった、建物に被害が出たなんてことも。まれに、停電したり断水することもあります。そして、海沿いでは高波により道路が通行止めになったり、港は立ち入り禁止になります。また豪雨による土砂災害や浸水被害が発生することも過去にはあったそうです。普段から自分の住んでいる地域が、また移住するのであればその地域がどんな危険があるのか、調べておくことが重要です(問:中土佐町総務課)。予測していれば防げる被害もたくさんあります!
大きな台風が来る予報が出たときは、食料を多めに買っておきます。停電対策としてお風呂にお水を溜めておいたり、窓にシャッターや雨戸があれば閉め、家の外の飛びそうなものを家の中に片付けます。不安なときは迷わず近所の避難場所へ!海や川には近寄らないこと!仕事や学校が休みになる場合もあります。
中土佐町の防災対策
町内76本の
避難路の整備
中土佐町では沿岸部を中心に、津波が来た場合、迅速に高台に避難するための避難路を76本整備しています。
これは住民による要望により場所が決められ、年間を通じての草刈りなどの管理も住民による自主防災組織を通じて行われています。
2本の
全国トップクラスに頑丈な
津波避難タワー
久礼地区の避難困難地域をカバーし、最大級の揺れや津波にも耐える強固な構造になっています。
雨水貯留装置や太陽光発電システム、非常用手巻き式ゴンドラも備え、非常用鍵箱は震度5以上の揺れを感知すると、自動的に空き、各部屋の鍵を取ることができます。一部は通常時も開放しているのでお散歩がてら見学してみて!
各地区に
住民主体の
自主防災組織
各地区で自主防災組織を作り、その土地をよく知る住民が主体で「避難計画」を作ったり、避難路を管理したり、備蓄倉庫に避難グッズを備蓄したりする活動に中土佐町から補助金を出しています。
自主防災組織は地域の自治体(常会)と連携して避難訓練をし、また、社会福祉協議会とも情報を共有し、独居老人や障がいのある方をいかに非難させるかなども各地域ごとに日々検討されています。
小矢井賀の避難倉庫
大きな津波が発生した場合、古い空き家が崩れ、瓦礫となり、避難を妨げたり、被害を拡大させたりする可能性があります。
そのため、中土佐町では主要避難道を中心に、古い空き家を撤去するための費用を補助しています。
詳しくはこちら(中土佐町総務課)
古い空き家の
除却補助
古い空き家同様に古いブロック塀も、大きな地震の際には崩れて道を妨げたり、怪我などの被害の可能性があります。
中土佐町ではそういった危険なブロック塀を撤去するための費用の一部を補助しています。
ブロック塀
除却補助
各地区に
住民有志による
消防団
消防団は、消防本部や消防署と同様、消防組織法に基づき、それぞれの市町村に設置される消防機関です。 住民有志により組織され、地域における消防防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担います。
火災だけでなく、災害時にも地域の安全を守るために消防本部の指示の下に出動します。